教室のすみっこ
「え?かな?何?」

やっべぇ。かなめの事好きだって言えないよなー・・・・。

「えっと・・・かな・・・」

「?」

咲が俺の言葉のさきを待っている。

そこで、啓太が来た。

「よッ。・・て!咲!お前なに遊に抱きついてんだよ!離れなさい!」

啓太が俺と咲をべりっとはがす。

「ちょっと!啓太なにすんのよー」

「はいはい。年頃の女の子がむやみに男に抱きついてはいけませんー」

俺はほっとする。啓太が来ていなければ、咲はずっと問いつめてきただろう。

咲は啓太とまだ言い争いをしている。今のうちにかなめに話かけとくか。

俺はかなめに近づいて行った。

「よッ。おはよう。はやいなー」

「!?」

かなめは露骨に驚いた顔して俺を見た。

「あはは。そんな驚かなくても・・・」

まぁかなめはもともと控えめって感じだから、驚くのが無理もないが・・・。

「あの・・・本当に・・・私がきても・・・」

「え?いーのいーのそんな。だってみんなでこうゆうのって楽しいじゃん?」

「でも・・・私このクラスのなかに親しい人いないし・・・」

「え・・・」

ってゆうか、かなめ急にしゃべりが流暢(?)になったな・・・・。

俺にココロひらいてくれたってことか?まぁいいか。

「って、仲良いやついねぇの?」

「うん・・・・」

「そうなのか・・・それは悪いことしたなー・・・・」

「いや・・・でも、誘われたのは嬉しい・・・から・・・」

ん?・・・・このクラスにって事は・・・。

「なぁかなめ。このクラス以外には親しいのいるって・・・こと?」

「・・・・・・うん・・・」

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