毒舌最強少女の日常




「身売りかて、せんようにする。それに…」


―――これは副長命令や。




山崎の口から紡ぎ出された予想済みの言葉に、瑠偉はため息をついた。




********



そして



「おっ、おぬし、新しく入ったのか?」


「はい。時雨と申します。」




瑠偉は【時雨】という名で、問題の店で働いていた。


酒に溺れて、自分は何人の人を殺めただの、自分は国のためにやっただの、


豪語する男を相手にハッキリ言って不快そのものだった。





しかし


(トシの野郎……後で殴るっ!)


これは副長命令―――つまりは土方からの命令なのだ。



しっかりこなさねばならない。




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