毒舌最強少女の日常
飛んで火に入る夏の虫
『………。』
「………。」
とある暑い日の昼下がり。
瑠偉と原田は中庭で
無言で見つめ合っている。
何故かというと
『原田さん。』
「………うん。」
『此処がどこか分かってます?』
「………うん、中庭。」
『…じゃあ、なんで寝転がってやがるクソ原田。』
そう、
原田は寝転がっていた。……地面に。
原田の髪やら服やらには、砂がたくさんついている。
『マジで汚いです、暑さで狂ったんですか?あぁ、元々狂ってたな。アレだろ?土に還りたいとか思ってるから寝転がってんだろ?そうなら私が一思いに殺し…』
「まだ生きたいですスミマセンっしたぁあ!」
即刻、起き上がって瑠偉に土下座をした原田。