一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「蓮、今度はあたしと一緒にお粥を作ろう?
覚えたら今度は蓮が一人で作って食べさせて?」
そう言って笑顔を向けると蓮は子供みたいに嬉しそうに笑った。
「まかせろ」
それから二人でお粥作りをする。
片づけは大変だったけど…。蓮と過ごす一日一日は何て幸せなんだろう……。
「人参…切るぞ…」
蓮が包丁を振り上げる。
「そ、そんな高い所から振り下ろさなくていいの!」
なんだかどうして台所があんなになったか分かった気がした。