もうひとつの秘密のフィアンセ☆
店内は薄暗く、オレンジ色の光で包まれていた。
「人の顔もよく分からないね」
由奈は、もの珍しそうに辺りを見回しながら、オレの手をぎゅっと握り締めた。
「どうした?怖い?」
きっと、こういう所は、佑斗が連れて来ないんだろう。
けっこう可愛いとこあるんだな、由奈って。
「慣れないから、雰囲気が・・・」
そう言うと、オレにぴったりとくっついて歩いた。
ほのかに香る花のような甘い匂い。
佑斗が惚れこむのも、何となく分かるかも・・・。