▼You LOVE me

「卒業生が退場します。」

それでも時間は進むもので、この時間が終わったらもうここで会うことはない。


会場全体が拍手にのまれて、私も大きく大きく拍手をした。


「あきなっ!」


名前を呼ばれ顔を上げると同時に赤い小さなものが飛んできた。


私が大好きなりんご味のあめだった。


後ろを振り返るとあの人が小さく笑ってあほと言っている。


こんなの…
ドキドキしないわけないじゃん………。


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