不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
背の高い早川君の位置からだと、ブラが見えてたとか?
それとも、胸?
嘘だよね……?まさか……そんなこと……――!!
やだっ!そんなの恥ずかしすぎる!!
まだ誰にも見られたことがないのに、よりにもよって早川君に見られるなんて!!!
今更慌ててYシャツの第2ボタンをしめた時。
「……あっ……――」
早川君はもう歩き始めていて。
大きな背中がどんどん遠ざかっていく。
「早川君。あたし、もう少しだけ……一緒にいたかったよ」
あたしの心をかき乱すだけかき乱して、早川君は嵐のように去っていった。