不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「つーか、夢でも見てたんじゃね?早川って確かに女にはモテるけど、女としゃべってんのって見たことないし」
すると、ずっと黙ってあたしの話を聞いていた智也がフンッと鼻で笑った。
「ゆ、夢なんかじゃないもん!!この携帯にはバッチリ早川君の指紋が付いてるし!?」
「はいはい。じゃあ、そういうことでいいんじゃね?」
「ちょっと智也~!!全然信じてないでしょ!?」
「別に興味ないし」
「そんな言い方しなくてもいいのに~!!」
早川君の名前が出た途端、急に機嫌の悪くなった智也。
もしかしたら智也は、早川君にヤキモチを妬いてるのかも。
去年の文化祭のMr.を早川君に獲られたから。
しかも、早川君がそれを拒否して繰り上がり当選的な感じで智也が形的にはこの学校で一番カッコイイということになったらしい。
文化祭当日、風邪をこじらせて休んだあたしは、後日アミからそんな話を聞いた。