不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
裏庭を抜けて校門に向かう最中、あたしの顔は緩みっぱなしだった。


智也の話はやっぱり何かの間違いだったと、自分の中で確信したから。


大丈夫。


ちゃんと流星を信じてる。


真実味のない話を信じて、流星との時間を無駄にする必要なんてないんだ。


繋がれている手の平の温かいぬくもりだけは、紛れもない事実なんだから。



「……――流星君!!」


すると、校門に寄りかかっていた派手な女の子が流星の名前を呼んだ。


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