不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「あっ……」
その女の子は、昼休み、流星にクッキーを渡そうとしていた子で。
それに気がついて、何故かドクンっと心臓が嫌な音を立てて鳴り始める。
「何の用だよ」
「その言い方、冷たすぎぃ。用がなきゃ話しかけちゃダメなの?」
「俺がお前をどんなに嫌いか、知ってんだろ?いちいち話しかけてくんじゃねぇよ」
「ひど~い。あたし、超傷付いたんだけど!!」
「お前が傷付こうが俺には何の関係もねぇんだよ」
流星は冷めた目で女の子を見下ろすと、繋がれている手にギュッと力を込めた。