不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「この間、あの子と流星君、裏庭に一緒にいたよ」


「……裏庭に……?」


「そう。その時あの子、流星君に言い寄ってるみたいだった」


「……そっか。美尋ちゃんが……」


笑って聞き流そうとしても、頬が引きつってうまく笑えない。



流星が女の子に言い寄られてる現場なんて、今まで何回も見たことがあるじゃない。


動揺することなんてない。


流星が女の子にモテるのは知っていたはずだもん。


それなのに、どうしてこんなに不安になるの……?


胸の中に湧き上がった小さな不安の種はドンドン成長していく。

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