不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「……女の子達が智也のこと見てるだけだよ?」


あたし達の騒ぎを聞きつけて、辺りには野次馬が出来ていた。


女子生徒達は、あたしの存在なんか目に入らないように智也だけを見つめている。


「違う。女じゃない。男だ」


「男……?ねぇ、智也。智也の言ってることよくわかんないよ」


「やっぱり花音は何にも分かってない」


眉間に皺を寄せると、智也はハァと小さな溜息をもらした。

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