不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「それに、早川と美尋って子が二人っきりでいるところ、何度も見たし」


「で、でも……あたしと智也だって、こうやって二人っきりで喋ってるでしょ?」


「俺と花音は幼なじみだろ。それに、早川は中学の時にあの子を襲ったんだぞ?襲った男と襲われた女が二人っきりでいるなんておかしいじゃん」


智也の言葉に、体の表面がじんわりと熱くなる。


言い返したいのに、何て言ったらいいのか分からない。


ただただ、胸の中に不安という感情が大きくなっていく。


「早川とあの子、実はデキてるのかもな」


「……――智也!!」


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