不良彼氏と胸キュン恋愛【完】

怒りとも悲しみとも違う表情を浮かべながら、流星は歩き出した。


その背中は、あの日と違って小さい。


あたしに傘を貸して、雨に濡れながら走る流星の後ろ姿はあんなに大きかったのに。



「……りゅう……せい……っ。ごめんね……――」


100%……自分が口にしたその数字。


あたしは、どのくらい流星を信じてあげられていたんだろう。


答えが出せずにただぼんやりと流星の背中を見送る。

< 282 / 503 >

この作品をシェア

pagetop