不良彼氏と胸キュン恋愛【完】


「あたし……ちゃんと早川君の誤解解いておいたから……」


振り絞るような声でそう言った杏ちゃん。


「えっ……?」


あたしはその意味が分からずに首を傾げた。



「あの日、具合が悪くて保健室にいたの……。その時、隣のベッドで言い合いが聞こえて……」


もしかして、それって……――。


「保健室での流星と美尋ちゃんとのやり取り、全部聞いてたの?」


「盗み聞きするつもりなんかじゃなかったの……。だけど、聞こえちゃって……」


「……――マジかよ!!」


杏ちゃんの言葉に、ケント君とアミが慌ててあたし達の元に駆け寄ってきた。


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