不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
どんだけお気楽な性格なんだよ。
そう心の中で突っ込んだ時、
「あれ?流星と花音ちゃんじゃん!!」
斜め後ろから聞こえた聞き覚えのある声。
振り返ると、そこには小学生らしき女の子を連れたヒロヤの姿があった。
「お前、小学生にまで手出すようになったのか?」
「ハァ?違ぇよ!!妹のモモだって」
「……へぇ」
「前からここのアイスが食いたいって言ってて、連れてきてやったんだよ。俺、いい兄貴だろ?」
「どうだか」
すると、ヒロヤは自分の後ろに隠れていた妹を俺たちのテーブルまで連れてくると、椅子を引いた。
「なぁ、俺らも一緒していい?さっきからジロジロ見られてすっげぇ居づらくて。流星たちがいて助かったわ」
ヒロヤはニコリと笑うと、俺と花音の返事を聞くことなく勝手に椅子に腰かけた。