不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「あの子って智也君の彼女!?」
「幼なじみらしいよ!!」
「嘘~!!絶対付き合ってるって~。だって、ほら。智也君、あの子の腕掴んでるよ?」
元から声が大きいのか、ヒソヒソ声で話しているつもりなのか。
それは分からないけど、その会話は全部筒抜け。
智也ファンを敵に回すと恐ろしい。
「智也、ごめん。なんか勘違いされちゃってるかも」
あたしがぼんやりと流星を見ていたせいで、智也まであらぬ誤解を受けている。
申し訳なくなって小声で謝ると、智也はあたしの腕から手を離して、そっと肩に移動させた。