隣の魔術師
まさか!

ポケットにとっさに手を突っ込むとあった…手紙。

俺がポケットから完全に出すと、「それです!」と指をさしてくる。

「もう、あるんだったらもう分かりますよね?知らないふりをするのもそこまでです!」

リリィは腰に手を当てて俺の近くに顔を持ってくる。

不覚にもドキっとしてしまった。

というか…あの手紙は…

「読め……ぇ…」

「はい?」

「読めねぇよ!あんな字!」
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