あなたとなら





登校中。


栞に会った。



「おっはよー」


「あ、栞だ。」



あたしは、泣きながら栞に

昨日の出来事を話した。



「そっか…
そんなこと…あったんだ…」


「うん…」


「いつでも、電話してくれてよかった
のに…。

携帯番号しらないわけじゃないしょ?」



笑いながら言った。



栞は、あたしのことをぜんぶ知ってる。




和哉が好きだってことも。



ぜんぶ。





「栞ー、愛羅―。」



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