わがままな彼女。
プロローグ
君の大きな手の平

君の少し垂れた瞳

君の低いけど、どこか安心する声


君の優しさ


どれも。

大切だった。


あたしは……美愛は。

君に出逢って恋を知った。

楽しいだけが、恋じゃないって。

君が。教えてくれたんだよ。


…恒也…。

美愛は、恒也ば、愛しとるけんね…。


それだけは、一生涯、変わらんけん―…。
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