..+**Aliceガーデン**+..


「それじゃあ、話すね」


アレンは一呼吸おいて話し出した。


「僕はまず、君にいっておかなくちゃいけないことがある」
「なに?」


「僕と君はね? 血の繋がった双子の兄妹なんだ」


「えっ?」


何を言ってるんだろ、アレンは……。
だって、双子って?
アレンは養子でしょ?
いくらそっくりで、誕生日が同じでも……アレンと私が双子だなんてありえない……。


「あり得ないと思ってるでしょ? それが、あり得るんだよ」
「どうして? アレンは養子として家にやってきたんだよ? なにの、どうして私と血の繋がった双子なの?」
「君の……いや、僕等の親はね? 一人しかいらなかったんだよ」
「えっ…………?」


アレンの顔は笑っていた。


「おかしいだろう? 一人しかいらなかったんだ、子供は。そして、普通なら男子が家に残り、女子が追い出されるんだ。知ってたかい?」
「……知ってるよ? でも、なんで、アレンなの?」
「わからないのかい? 君がAliceの血を引いていたからだよ!」


じゃあ、アレンが家から出されたのはそのため?


「そんな……私のせいでアレンが……?」
「そうさ。でも、別に攻めてなんていないよ? ただ、にくいと思っていた頃はあった。なんで、僕なの? どうして、男の僕なの?って思ってた時は、もちろんあったさ。だけど、僕は知っていた。Aliceの血を引いた女がどうなるかを……」


えっ…………?
アレンは何か知ってるの?



「Aliceの血を引いく女はね、早く死ぬんだ!」


早く死ぬ……?
Aliceの血を引いく女が……?
じゃあ、私も?


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