ペテン師の恋
「ずっとね、あんたがフロアで働くようになってから、一度も真剣な恋もしたことないみたいだし、この先、幸せも感じれない子になったらどうしよう…って悩んでいたの」






ママは、少し悲しそうに微笑んでいた。






「そんな…私、ママにたくさん助けてもらって、必要とされているだけで、自分の存在価値があるんだって、思えただけでも満足だったよ?」






私は、ママの手を強く握った。





「それとはやっぱり違うのよね」






「違うって?」






ママは、問いかける私の顔を見て言った。






「感情を知ってほしかった…って言えばいいのかしら。言葉にするのは難しいわね」






ママは、困った顔をした。





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