ペテン師の恋
私は、ソファーに座り、ゆっくりその絵本を開いた。








題名は『ペテン師の恋』









−−−ある、異国のお城に、綺麗なお姫様がいました。









お姫様はとてもわがままで、いつも城の家来たちを困らせていました。
そして、国ではそんな姫の王子探しをしていました。






わがままな姫は来る王子全てに、文句をつけて帰らせていました。









一方、街では、人を操ることができるペテン師がやってきました。









そのペテン師は、街人になんでも幸せに感じる魔法をかけ、相手を至福の世界に浸っているうちに、お金や財産を盗んでいました。









そんなペテン師が次に狙ったのは、お城です。
そして、そのお城を乗っ取る近道は、姫の王子探しに参加することです。








お城を自分が支配できたら、なんでも思い通りだ。









ペテン師は街の服屋にお城にふさわしい服を作らせ、馬車も持っている貴族に暗示をかけ、手に入れた。








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