\BABY☆BABY★BANG/
「本当にやめて」
「イヤがる理由なんてないでしょ?」
イヤがらない理由もありません。
むしろイヤがる理由しかありませんけど……
それなのにさぁ
何を言ってもあたしの上からどかない藤君
「……あたしはあんたが嫌い」
「嘘つかなくていいよ」
「はぁ?!」
「照れ隠しなんていらねぇよ」
うわー
ただのナルシストを発見してしまった。
頭きた
「………っ」
あったまきた!!
みぞおちに蹴りを入れました。
背中蹴られた仕返し
本当は10倍返しくらいにしてやんなきゃ物足りないけど……
「て……てめぇ」
背中を床にぶつける藤君
「かっこいいからって何でも許されると思うの?」
「思うよ」
思うんかい……
この人危ない
あたしは立ち上がって彼と距離をとる。
これから先半径2m以内に近寄らないように気をつけなくちゃな~
「ここに住むんだろ?」
「………。」
「名前 教えろよ」
今更かよ。
「水瀬 悠」
「悠ってさ」
呼び捨て?
「貧乳だな」
「大嫌い」
朝方のリビングにビンタが響き渡ったのです。