\BABY☆BABY★BANG/


「どうせ暇だろ?」

「………。」


いやいや

暇とかそういう問題じゃなくって……


藤君があたしに顔を近づける。



「………え」



ちゅ



「こういうの期待してここに来たんだろ?」

「………。」



ただいまパニックで思考が停止中



「やらしー女」

「………。」



目の前のこの人は一体何を言ってるの?



続けざまにキス



「………や」



口を塞がれる。

叫びたい……


助けて 蒼空君
助けて いーたん



こんな状況なのにあたしはバカだと改めて思う。

ソファーなんかで寝るんじゃなかった。




「ん……うぅ」



振りほどけません。

ファーストキスじゃなかったのが唯一の救い?



なんて

冷静に分析してる場合じゃねぇ………



「ねぇ」

「………。」



藤君 何よ?



「あんた処女だろ」

「………。」



だったらなんですか?



藤君は誰とでもできちゃう人

だって絶滅ギャルとでもしちゃうもん。


絶滅ギャルと間接キスってことか?

そんなのイヤだ!!




「………離して」

「無理」

「舌噛み切るよ」

「勝手にどーぞ」


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