アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
こんな体でごめんなさい。
私は何度も心の中でそう呟いた。
私はただ好きな人と一つになりたいだけ、それなのにどうしてこんなにも苦しまなきゃいけないの?
男達が憎くてたまらない。
恭が、憎くてたまらない。
「亜美、入れるぞ」
「……う、うん」
伸也さんが、体の中に入ると自然に怖さはなくなった。
体の奥が熱くなって、伸也さんの体温を感じる。
「亜美」
切なげに名前を呼ぶ伸也さんを抱きしめた。
「亜美、アイシテル」
その言葉に、私の目から涙が零れ落ちた。
“アイシテル”
その響きがこんなにも幸せな物だって始めて知った。
愛に溺れる人達の気持ちが分かる気がする。
私は初めて好きになった人に“アイシテル”の意味を教えてもらった。
体と心に染みつけられた、伸也さんの“アイシテル”の言葉。