アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女

最後の景色



伸也さんにすべてを話した日から、学校では猛がいつも私と一緒にいてくれるようになった。



しかも、登下校は送迎つき。



殆ど、伸也さんがしてくれたけど、仕事で忙しいときは“shot”の別の社員が来てくれる。



噂は相変わらず消えないけど、そんな言葉はもう気にならない。



私には伸也さんも仲間もいる。



そう思うだけで、強くなれた気がする。



受験も無事に終え、後は卒業式のみ。



こたぁ、猛、カズ、私。



みんな揃って同じ高校へ合格。



この高校に不合格になるほうが難しいんじゃないかって思うレベルの入試だった。



最後の制服に袖を通し、体育館へと向かう。



父母席では、わが子の晴れ姿を見るために人でごった返してた。



私の両親はいない……


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