アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


「俺らはこれからずっと一緒にいるんだ。そんな気使われても嬉しくねぇ」



どうして、いつも伸也さんには私の心の中がわかるんだろう。



いつだって私の好きなようにさせてくれる伸也さん。




こんなに甘えてばかりでいいのだろうか。



「今日は婆さんのところに行け。お前は変なことで我慢しなくていい」



「わかった。ありがとう」



私だって我慢は必要だと思う。



我慢しないで生きたいと思うほど、自分勝手な考え方はしていないつもり。



でも、伸也さんにこう言われると、甘えてしまう私がいる。



このままいけば私は伸也さん以外、手を付けられないような我侭女になるかもしれない。



本当にこんなんでいいのかな?


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