【原作】妖精なアイツ
「お邪魔します!!」



長谷川はそう言って息を切らす。



「いや、
もうお邪魔してるやん。」



私が箸で長谷川を指し、言った。



「ななななななななな…
何で言ってくれへんかったん??」



長谷川は机を叩き、
息を荒くして言った。

「長谷川!
口臭いねんって。あんま近寄らんといてや」



私は卵焼きを頬張りながら言う。



「あ、ご…ごめん。
朝起きてそのまま来てもーたから歯磨いてないねん。」



長谷川が慌てて口を隠し、
私はその間に鮭に箸を伸ばした。



「なんやねん。
長谷川、そんな急いで」


兄貴が長谷川に聞く。
長谷川は咳払いをして話し出す。



「ななななななななな…
何で言ってくれへんかったん?」



長谷川はさっきの言葉をリピートした。
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