俺様生徒の甘いくちづけ
冗談なんでしょ…?
なのに、どうしてそんな切ない声で言うの。
いつもはもっとエラそうに言うくせに……。
「オレは美桜だけが…好きだ」
聞いてるこっちが胸が苦しくなるような告白だった。
「お願いだから…冗談だったら、もうやめて」
「なぁ…?どう言ったら…マジだって思ってくれんの?教えてくれよ!」
まっすぐな瞳があたしを心をかき乱しはじめる。
それは、あたしに初めて告白してくれた…たっちゃんの真剣な目を思い出させたんだ。
「それとも美桜は佐野ことが…」
「ち…違う!そうじゃない。そうじゃなくて、あたしはもう恋なんてしないの…」