シュガー × シュガー





「っ!!この人…」
あたしは一瞬固まった。
「どれどれ?」
伊織も覗き込む。

画面に出たのは…

西野一樹の文字。


「西野…かずき?」

伊織の声ではっとしてさっきの続きを話す。


「この人、さっきの人だよ!あたし名札みたの!西野って書いてあった」


「じゃあ玲美!初日からあのイケメンと!?うわーやられたあ」


信じられない。

でもこれって機械のランダムだよね?



だったらただの偶然。


騒ぐ伊織に肩をつつかれながら
外に出て番号の教習車を探した。





「じゃああたし3だから、また後で」


順番的に伊織は
出入口からすぐの車だった。


あたしは12だから
少し歩いた。



そして車の後方で
教官が来るのを待った。



< 13 / 62 >

この作品をシェア

pagetop