シュガー × シュガー
「っ!!この人…」
あたしは一瞬固まった。
「どれどれ?」
伊織も覗き込む。
画面に出たのは…
西野一樹の文字。
「西野…かずき?」
伊織の声ではっとしてさっきの続きを話す。
「この人、さっきの人だよ!あたし名札みたの!西野って書いてあった」
「じゃあ玲美!初日からあのイケメンと!?うわーやられたあ」
信じられない。
でもこれって機械のランダムだよね?
だったらただの偶然。
騒ぐ伊織に肩をつつかれながら
外に出て番号の教習車を探した。
「じゃああたし3だから、また後で」
順番的に伊織は
出入口からすぐの車だった。
あたしは12だから
少し歩いた。
そして車の後方で
教官が来るのを待った。