シュガー × シュガー






「今日から早速"乗車"の人もいますね。その人たちは、階段を降りて2階の受付の手前にあるカードリーダーに、このカードを通してから外に出て下さい」



嘘!

あたし今日からいきなり乗車?



隣をそっと見ると
伊織も同じだった。



なんか…いきなりすぎるよ。

今日からなのに
運転なんかできるのかな?

バイクですら
乗ったことないんだけど。





「それではこれで説明を終わります。10分休憩の後、次はこの教室で適性をやります」



受付のお姉さんは
教室を出ていった。





あたしと伊織は
目で合図しあう。



お互い疲れきった目をしていた。



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