恋する魔女

Ｏne Magic.*ﾟ｡

出会いは魔法いらず突然に

｢ママ！｣


｢あら、どしたの？ジュリア。｣



紫色の髪をして派手な魔女の服を着て、フカフカの大きなソファーで寛いでいるママに話し掛けた。



｢ちょっとこれから人間界へ行ってくるわ♪｣


｢人間界？はぁ･･･年頃の一人娘が人間界で暇つぶしかい？｣



ママは大きなため息を吐いて、茶目っ気たっぷりに言った。



｢あら、ママだって色んなところへ行ってはご飯を食べたりしてるじゃない。｣


｢ママはパパがいるからいいけど、アンタはまだ一人でしょ？遊ぶのはこっちでにして、誰かいい人を見つけたら？｣





はぁ･･･また始まったわ。




ジュリアはうんざりした表情を浮かべ、ママに言った。





｢こっちの男性は何人も見てきたわ。でも魅力的な人には巡り合えなかったの！それじゃぁ行ってくるわね！！｣




.･｡*ﾟ･.+｡ﾟ




ジュリアは片手をクルンと振り上げると、その場から姿を消した。




｢あ、コラ、ジュリア！！はぁ〜全くあの子は･･･｣



母親のドーラは頭を抱えてやれやれと首を振るのでした。