恋する魔女
ブライアンにもその気持ちが通じたのか、優しく微笑むと、ジュリアに言った。



「ありがとう。素敵なマグカップを見つけてくれて。」


「喜んでくれた?」


「もちろんさ。まるで、僕達二人の想いを代弁してくれてるみたいだな。」



ブライアンに喜んでもらえて、得意げに笑うジュリア。



「じゃぁ、レジに行きましょう?」


「あぁ・・・・・あ、先に行ってて!」



突然思い出したように言ったブライアン。



「え?どうして?」



そう言うと“トイレに”と走って行ってしまった。



我慢してたのかしら?




特に深く考えずに、ジュリアは会計に向かった。




「ありがとうございましたー!!」



会計を済ませ、周りをキョロキョロ見て待っていると・・・



「ジュリア。」


「きゃっ!」



突然後ろから声がした。



「まぁ、カーティスじゃない!!」



ウェーブがかった長髪が特徴の男が立っていた。



「どうしてこんなところに?」


「たまたま下界を覗いたらお前がいたからさ。つーか、お前こそ何だってこんなところに?」




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