恋する魔女
「ん・・・・・・・・・・」



目を開けると、そこは、今までいたブライアンの部屋ではなかった。



「起きたかい?」


「ママ。」



隣にはドーラがいた。


そう、魔女界にある自分の家だった。



「ママ・・・今の本当?」


「あぁ、残念ながらね。」



母が強く反対していた気持ちがよく分かった。



人間に大事な娘を渡すことも不安なのに、ましてやあんな過去を持っていると分かったら、自分の娘も傷つけられたらと思ってもおかしくはない。



「あの男のせいで、傷ついた子がたくさんいたんだ。そんな男にお前を渡すなんて・・・」


「えぇ、ママの気持ちはあたしも嬉しいわ。でも・・・」



そう言うと、立ち上がり人間界を見ることが出来る水晶玉を覗く。



「今の彼は、あの頃とは違うわ。」



そうじゃなかったら、あたしを思って、悲しまないでしょ?



水晶玉には家で、頭を抱えているブライアンが映っていた。



魔法とドーラとともに消えてしまったジュリアを思っているのだ。



「例え、ブライアンが過去にどんなことをしていても、あたしは、今のブライアンを愛してるわ。」




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