Cold Phantom [後編]
「確かに言いにくいよね…こう言う部屋じゃ…。」
時間は過ぎて夜の10時半。
夜の暗がりの中、私の家からそう遠くない場所に私は歩を進めていた。
そこにはあっという間に着いた。
心臓がどきどきと高鳴る。
まさかこんな気持ちにさせられるなんて、今日の朝では考えられなかった。
そこにあったのは普通の一軒家。
初めて見る一軒家だが、未だに初めてなのが驚きかもしれない。
そんな事を私はその家の表札を見るまで考えていた。
表札には猿川と書かれていた。
そう、そこはヒロ君の家だった。