君想い
「ねぇ君、○○小学校よね?私、萩尾 紗英。隣同士よろしくね?」とても綺麗な笑顔でその子は自己紹介をしてくれた。

しかし、僕は「よろしく。」と言っただけで自分の名前も名乗らず、また前を向いて、先生の話しを聞いていた。人見知りが発動してしまった。

この頃を思うと失礼を通り越してどうしようもない奴だとおもう。その子も、「こいつ人がせっかく話しかけたのにその態度?」と思ったに違わない。

実に自分の不甲斐なさには程々あきれたものだった。
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