時空の森と悪戯な風

あまりに異様な光景で…



アタシが見てるのは夢なのか現実なのか…



話しかける事なんて出来なかった。



噂を聞いてなくても、近付ける雰囲気じゃない。





圭介は誰と会ってるの?



噂の“会う事が出来る亡くなった人”なの?





このまま見届けようと思ったけど、駐車場にあるアタシの車で、アタシがいた事が圭介にバレてしまう。



そっと…見つからないように離れ、それから猛ダッシュで駐車場まで戻った。





喉がカラカラだった。



自販機でお茶を買い、一気に飲み干す。



まだ息が乱れたままエンジンをかけた。



「何だったの…?アレは何だったの?」



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