ウソつきなキス☆生徒会室のラブソファー
がらん、と音がして教室のドアが開き、颯太先輩が入ってきた。

そして「勇気、そこ、俺専用」と、

高宮先輩が寝転がるソファーを指差して言った。

「はーい」

そう言って高宮先輩はソファーからたちあがると、プリントを1枚持って席に着いた。

「幸也、プリント、サンキューな」

颯太先輩が幸也くんに声をかけた。

「いえいえ」

その後、私のほうを見る。

なんだかドキドキしてしまうのは、決して恋ではなく、何を言われるのか怖いから…。


だと思う。

目をそらせずにいると、
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