お隣りさんちの幼なじみ君



「じゃあ、こっちの手ならいいか?」


「うん…」


そう言って、瞬司は反対の手を優しく握った。


ごめん。瞬司。


きっと、変に思ったよね?


一瞬だけ、戸惑う表情をしたのが分かったもん。

本当にごめん…。


とても楽しむ気になれず、それなのに後ろを歩く悠真と美咲が、気になって仕方なかった。




< 68 / 86 >

この作品をシェア

pagetop