うらばなし
シュ「だーから、俺にそんな趣味はないって。あるとすれば、美形のお兄さんを組み伏せることだけど」
シャ「変態吸血鬼じゃ!アリスを離せぃ、この、この!」
シュ「いたいいたい、脛はさすがに痛いなぁ」(アリス降ろす)
シャ「ふう、無事か、アリス!変態菌が移っておらぬか!?」
ア「シャルちゃん、アリスをアリスって呼んでくれたっ!」
シャ「へ?ーーよ、よよよよ、呼んでなどおらぬわ!この吸血鬼の原点たる高貴なるわしが、何故人間(エサ)の名を覚えなくてはならんのじゃ!」
ア「聞いたもーん」
シュ「俺も俺もー」
シャ「合いの手を入れるな、下郎!第一、なぜ、ここに来おった!」
シュ「ああ、そうだそうだー。アリスー、温泉に行かない?」
ア「温泉ってなにー?シャルちゃん、分かる?」
シャ「わ、分かるに決まっておろう!わしは百年生きる吸血鬼の祖先じゃからなぁ。分からぬことなどないわ!」
シュ「へえええぇ。なら、シャルちゃんも一緒に行こうか」
シャ「え、えっ、わしも?」
シュ「うんうん。こんな機会めったにないからねー。吸血獣として、一度は行かなきゃいけない場所だからねー、温泉は。もちろん、吸血鬼たる俺も必ず行かなきゃいけない場所だ」
シャ「必ず行かなきゃいけないとはーーあ、ううむ、そうじゃ!我らに必要なことじゃな、オンセンは!」
ア「そうなんだー。アリスはシューくんたちと違うけど、いいのー?」
シュ「いいんだよー。アリスはいい子だから、特別に入れるよー。ね、シャルちゃん」
シャ「お、おおう、そうじゃ!特別にわしが許してやろう。安心せい、小娘。わしが許せば、全てがまかり通るのじゃ!」
シュ「じゃ、決まりっと」
ア「ユーリお姉ちゃんは?」
シュ「あー、うん。一応声はかけたんだけどー、彼氏たるシィちゃんにー、『ユリウスの浮く胸は俺だけに与えられた宝』とかで、拒否されちゃった。ユーリちゃんのラリアットくらいながらも微笑むシィちゃんの今後を考えずにはいられなかったなー、あはは」
ア「シューくんも行くんだよね?」
シュ「保護者としてねー。あっちで新しいお友達出来るといいね」
ア「うん!」
※シュヴァルツ、アリス、シャルロッテ、ハーメルン一行決定。残り、7人。