うらばなし
ハーメルン「うわわあああん!」
シュ&シャ「んん?」
ク「こんの、離せって言ってんだろ!」(馬鹿力パワー)
シュ「おっと」
シャ「ふみゅっ」
ク「悪ふざけもいい加減にしとけっ。ガキは頭に拳骨、男の方は頬に拳だ!」
シュ「何もそんな怒らなくても」
シャ「う、うぅ、鼻、うっ、たぁ。ジエロぅ」
ア「シャルちゃん大丈夫?」
シャ「ぐすーーはっ、大丈夫に決まっておろう!クソジャリに突き飛ばされたぐらいで、泣くものか!ーーそれよりも」
ハ「うわああん!わああん!」
シャ「うっさいわっ、小僧!男児ならば泣くでないっ。しかもか、何故に服を着ておるっ。親御さんはどこじゃ!」
ハ「わあああん!」
シュ「シャルちゃん、泣きっ面に蜂ぶつけてどうすんのー?ほらほら、君。大丈夫?迷子?」
ク「あれ、こいつ。どこかで見たことあるな」
ア「あれ、ワンちゃんがいなくなっちゃったよー」
シュ「親御さんでも探しに行ったかな。ともかくも、この泣き虫を何とかしないとなー?お兄さんパス」
ク「は、俺!?子供のあやしかたなんか知らない!」
シュ「いつも自分があやされているようなやり方でやればいいよー」
ク「それなら、ロードの料理でーーって、俺は子供じゃないからな!」
ハ「うわああん!」
シュ「あーあ、お兄さんが大声あげるから」
ク「つう、鼓膜が」
シャ「ぬぬう、黙らせてやろうか小僧!」
ハ「わあああん!」
ア「どーうしたのー?」(頭なでなで)
ハ「ひぐっ、手繋いでっ、くれなかった!おねにいさっ、離して、ボクのこと置いて行って、うわああん!」
シュ「やっぱり迷子か」
シャ「服を着たまま浴場に迷い込むバカなガキじゃのう。親御さんと離れたぐらいで泣きおってからに」
ハ「離したんだっ、こどものっ、ボクの手を!せっ、せっかく、会えたから、ずっと、ひぐっ、ずっと手を繋いでいたかったの、にぃ!ボクのこと、おねにいさっ、ん、はっ、嫌い、えぐっ、なん、だぁ!うわああん!」