うらばなし


「そうして書き手の熱意もありますよね。胸を語る地の文に、なんか熱気を感じました」


当たり前ですよ。
語るとなれば握りこぶしを……!


皆がわかるわかると言ってくれることだからこそ、より意気込みを!


丁寧に、しかして大胆に。表現してこの情熱を分かち合うのです!


「では例として、私ので書いてみますか」


ふっ、なんて簡単なこと。


まず、姫を語るにはその美しさから。大人びいた雰囲気で常に笑顔の、正に姫という肩書きに相応しい“下界に舞い降りた天使”(リアリティ・エンジェル)なのに、イヴのリンゴらしく、その神聖さに触れてしまいたいと思う、たわわに実った禁断の果実が――げぶっ。


「あなたもあなたで学習しませんよね」


< 248 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop