うらばなし


「『あ』じゃない、この単細胞が……。袖を破くだなんてどんな馬鹿力だ。馬鹿だからか、救いようがない馬鹿だから、力だけは強いのか、この馬鹿は」


「バカバカ言うなっ。お前が大人しく俺との勝負に付き合えばこんなことには」


「強引すぎて話にならない。幼稚なガキだ。俺を言いくるめたくば、もっと知性を磨け」

「こんの、言わせておけば……!」


「だから服を掴むな、また破ける。まったく、誰が縫うと思うんだ。見ろ、これ。君のせいで着れたものじゃない。片腕ノースリーブだなんてアホの産物じゃないか」(ぬぎぬぎ)


「知るかっ、着たくなきゃ脱いで、風邪でも引けっ」


< 267 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop