うらばなし


「そこでせんせーさんと出会って、今に至ると」


はい。
時音が身を隠していたい相手は死神ですからね。無論、普通の人間にも彼女を看破できるわけもありませんが、魔法使いとしてのせんせーの目までは欺けなかったようで。以来、茶飲み仲間として仲良くやっています。


「魔法使いの五番目と元死神。そうしてトーマさんは魔法使いの四番目で、五十鈴さんは現役死神。――繋がりますねぇ、意外にも」


実際に顔見知りはせんせーと藤馬だけでしょう。五十鈴が時音を知るわけがない……ああ、いや。もしかしたら、『そんな死神もいた』と話程度には上司なんなりの同族に聞いたかもしれませんが、面識はまったくありません。


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