【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
「ちょっ、零士、可愛すぎる!」



聖さんは零士を抱き締め、自分の分の魚の身を、箸で食べさせた。

零士は「シーシー」と言いながらニコニコと食べてる。



「零士君と聖は、もう親子にしか見えないよ(笑)」



三吉さんが私たち3人を写メしながら、お腹を抱えて笑ってる。



「“聖のマネージャー日記”のネタに使える!」



「や、普通は使っちゃダメですよね!?;;」



止めようとする私に対し、好子さんも聖さんも、「大丈夫」と流した。

この時から、私は3人の思惑にハマって居た。

悪く言えば、掌で、転がされて居たのかも知れない。




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