【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
雑誌でも子持ちとプロフィールに書いてある為、私は高校に堂々と通えてる。

昼間の定時制に転校もした為、誰も突っ込んで来ない。

マスコミはそうでもないけど。

インターネットにも、“若い未婚の母なんてあり得ない!”と書かれたけど、気にしてない。

私はずっと、感情を殺して生きて来たし、零士さえ居れば、私は何もいらない。

―――この時はまだ、そう思ってた。

零士にも、私だけが居れば良いんだと。

私は町内を散歩し終えると、自宅に戻り、零士にジュースを飲ませながら、仕事の確認。

今日は15時から、最近、人気沸騰中の、“春風聖”さんと、撮影らしい。
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