僕は下僕
幼なじみ
クラスでも浮いてる存在の僕は派手なグループにからかわれることもしばしばある。



今日は野村たちグループがイヤに盛り上がってゲラゲラと笑っていた。



チラリと見ると野村と目が合ってしまった。



ゲッ……。



野村はニヤリと笑い僕に向かって



「オイっ!白ブタ!!ジュース買ってこいよ。」



財布から小銭を取り出し僕に渡された。


「え…でも…昼休みあと5分しかない……。」



「はっ!?だから急げってー」


ドンと背中を押された。



取り巻きの連中は



「オイオイ。白ブタの足じゃ、急いだって自販機まで行くのに5分かかるぜー!」


何が可笑しいのかゲラゲラと腰を折って笑い出す。



しかし、コイツの言う通り巨漢の僕は一生懸命走ったところで自販機の所で始業の鐘が鳴り響くだろう。



野村は何が楽しいのかクククッと笑いを堪えながら




「走れば間に合うって!ホラ、行けって!!」



更に背中を押されこれ以上は嫌だとは言えなかった。

「……うん。」


渡された小銭を握りしめ教室の扉を開けた。
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