嘘吐きな親友
「ミコちゃんを送り届けたら、すぐに帰るから!!」

「由奈…」

ミコちゃんは驚いて、目を瞬(しばた)かせた。

「今のミコちゃんを一人になんて出来ない!

テストは明後日からだよ?
だから心配しなくていいの。

ここで別れたら、私が不安なの!
気になって、気になって…落ち着かないの。
だから、ついて行く!」

だって・・・
ミコちゃんは私の親友。
親友が心細い時に、支えないでどうすんの!?


決めたんだ。
ミコちゃんを見守るって。

京都に着いたら、ヒツジに任せればいい。
それまでの間だけでも、傍にいられれば。
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