朱の蝶
柳五は瞳を輝かせて、仲間を
見つめた。

「正直なとこ、神前と手を
 組もうなどと、これっぽっち
 も思ってなかった・・・

 兄貴は近いうち、二代目
 アンタに会いに行く思うわ

 その時、はっきり言うたりや
 柳五は、ワシのもんやと・・
 
 ワシの持っとうもんは全て
 二代目の好きなように・・・

 このワシと、兄弟の杯
 交わし立ってください」

「ありがとう」

「そうと決まったら、宴や
 酒、持ってこいや

 女・・・
 女は要りませんな」

「はい」

笑い合う声・・・

遠く、ニイナも笑っている。
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